勝手丼で有名な「和商市場」(北海道釧路市)
| 15:08 | Category:旅行, ブログ, グルメ |
JR釧路駅の近くに道東の海産物などがお買い得に手に入る「和商市場」があります
この市場は「勝手丼」と呼ばれるドンブリが名物で、テレビでもよく紹介されています
ということで、その「勝手丼」を朝食で頂くことにしました
「勝手丼」とは文字通り、自分好みの海鮮ネタを自由に選んで
ドンブリを完成させるというもの
まずは白飯だけを販売するお店でドンブリサイズを選び、
新鮮な海鮮ネタを販売するお店へ移動
好みのネタを集めてオリジナルの海鮮丼を完成させます
元々は「佐藤商店」が始めたものだったそうですが、テレビや雑誌で紹介されて人気となり、
今ではいろいろな店で海鮮ネタの販売を行っています
私は元祖の「佐藤商店」でネタを揃えてみたのが冒頭の写真
選んだのは「カンパチ」、「めんめ(きんき)」、「ほっき貝」、「ホッケ」、
「生ぶどうエビ」、「花咲ガニ」、「トキシラズ」、「いくら」
あまり知られていませんが、北海道では「ホッケ」を生で食べることができます
そもそも「ホッケ」は鮮度が落ちやすくとてもマズい魚で、
昔はニシン漁のついでに捕れても捨てられた魚でした
でも、冷凍技術や輸送速度の進歩で鮮度を落とさず全国で食べられるようになりました。
しかし生で食べることは難しく、こればかりは地元北海道でなければ食べられません
また、珍しいところで言えば「ぶどうエビ」という聞き慣れないもの
これ、市場に出回ることがほとんどなく、一般にも全く知られていない「幻のエビ」と
称されるもので、お店の方にオススメされて選びました
これも鮮度が落ちやすく、しかも希少なため、ほぼ北海道で消費されてしまいます
味は濃厚な甘みでトロッとした感じ
もっと食べたかったのですが、お値段が。。。
しかし、これでも安い方 一般には1匹1000円以上します
「花咲ガニ」も基本的に北海道だけで消費されてしまうカニですが、
最近デパートの物産展でも販売されるのでご存じの方も多いはず
タラバガニの仲間なのですが、実はタラバも花咲もカニではなく、
ヤドカリの一種なんだとか
新千歳空港などで買うと表記の倍以上の値段になるので、ここで買うのがオススメです
もうひとつ紹介したいのが「トキシラズ」
一般に鮭は、秋に産卵で戻ってくるものを旬として食べますが、
「トキシラズ」は春から初夏にかけて捕れる鮭で、産卵時期と違い、
身に栄養が行き渡り、秋鮭より脂がノッています
また、トキシラズの中でも「定置網」で獲ったものがキズが少なく最高級で、
さらにその中でも大きさが大きいモノほど脂がノッておいしく、高値が付きます
しかし、1匹まるごと買う必要はなく、切身で販売してくれます
しかも、写真右の大物でも必要分だけ切身にして販売していただけるので、
当然ながら脂のノッた大物から売れてしまいます
朝8:00からオープンしますので、早めに行くのがオススメです
私はフンパツして写真右上の半身すべてを買わせていただきました
というのも、2016年からロシア海域での漁ができなくなるため、
今以上に値段が高くなる可能性があるというお話だったので、買うことにしました
そんなお話を教えて頂き、購入したのは「鮭処」さん。
電話一本でも注文をできるのも嬉しいところ
その他、「本ししゃも」や「巨大ホッケ」も買わせていただきました
「本ししゃも」というのは本物のシシャモという意味で、
北海道の太平洋沿岸部のみにしか生息しない貴重な魚なんです
一般にスーパーなどで販売されるシシャモは通称「カラフトシシャモ」と呼ばれる魚で、
本名は「カペリン」と言う聞き慣れない名前でシシャモではありません
さらに「子持ちししゃも」は「カペリン」に注射器で卵を挿入しているのが
一般的なんだそうです
こちらのお店では「本ししゃも」の「子持ちししゃも(メス)」と「オス」の両方が
販売されていて、両方買わせていただきました
実際食べると、最初のひと口は偽物シシャモと変わらない香ばしさが口に広がるのですが、
その後の食感が決定的に違い、ホワっとした身で、雑みのないやさしい味でした
ホッケも一般にスーパーなどで販売されている大きさが下で、
それに比べて上のホッケの巨大さが分かるかと思います
他にも、お目にかかれない珍しい食材がたくさん取り揃えられている和商市場の場所は
コチラです。地下駐車場も完備されています