核兵器の悲惨さを伝える「広島平和記念公園」

2歳で被爆して12歳のときに白血病を発症した「佐々木禎子さん」もそのひとり。
回復を願って折り鶴をたくさん作りましたが、その願いも虚しく亡くなってしまいました。

佐々木禎子さんの折り鶴

禎子さんの死をきっかけに、被爆で亡くなった子ども達の慰霊と平和を願って
「原爆の子の像」が建てられました。

佐々木禎子さんがモデルになった原爆の子の像

禎子さんをモデルにした少女が折り鶴を掲げる姿は世界平和を願う象徴であり、
多くの方が鐘を鳴らして平和を祈っておられました。

佐々木禎子さんがモデルになった原爆の子の像

佐々木禎子さんがモデルになった原爆の子の像

こうして、「後障害」による犠牲者も含めて29万人を超える方が亡くなり、
その名前が原爆死没者名簿に記載されています。

そして、その名簿は「原爆死没者慰霊碑」に収められ、
石碑には『安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから』と記されています。

広島の原爆死没者慰霊碑

この一文は日本語だけで書かれ、主語が無いことから議論を呼びましたが、
原爆資料館などを見て回った感想として、
この言葉は「全人類」が主語となって誓うべき言葉だと感じました。

そういう意味では、外国人観光客の増加や
アメリカ大統領ならびにG7外相の訪問は良い傾向だと思いますし、
これからも被爆した広島から核兵器の恐ろしさと平和の願いを
世界に発信し続けてほしいと思いました。

また、私は小学校の修学旅行で一度訪問していますが、
その時は「人影が残った階段」や「原爆ドーム」を目の当たりにして、
ただただ恐怖を感じた記憶だけが残りましたが、
今回は「あの日、何が起きたのか。その後どうなったのか。」ということを
詳しく知ることができて、
大人になってからの再訪問に大変意義があったと感じています。

広島平和記念公園

今の広島はとても平和です。

広島平和記念公園

でも、この平和は各国の軍事バランスの上で成り立っているのが現状です。

このバランスが保たれている中で、どのように軍縮を進めていくかが人類の課題なのですが、
残念ながら核実験を行う国や、軍拡を進めて海洋進出する国などもありますから、
そういう国に対して軍事バランスを保ちながら自国の平和を維持することが、
日本を含めどの国も現実路線になっています。

理想の平和を築くためにはまだまだ時間がかかりそうですが、
一日も早く広島・長崎の思いを全人類が共有できることを望みます。

そのために、まずは広島・長崎を訪れること。
そして、その経験や学んだことを一人ひとりが発信すること。

それが重要なんだと感じました。


ブログの検索


2024年4月
« 3月  
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930