出雲蕎麦の名店「中国山地蕎麦工房ふなつ」(島根県松江市)

はじめに

毎年恒例(?)、管理人が訪問した
お蕎麦屋さんの中から厳選してご紹介する年末企画。

今年も2軒ご紹介したいと思います。

出雲蕎麦の名店「中国山地蕎麦工房ふなつ」

1軒目は島根県松江市にある「ふなつ」さん。

中国山地蕎麦工房ふなつ

4年前に松江の人気蕎麦屋さんとしてご紹介した
神代そばさんと人気を二分する有名店で
地元支持の高い老舗蕎麦屋さんです。

頂いたのは釜揚げ蕎麦。

ふなつ(釜揚げ蕎麦)

蕎麦がきの揚げもち蕎麦がきのぜんざい
添えられて780円也。

蕎麦の産地として有名な奥出雲町の
大峠在来」と呼ばれる品種を使用。

ふなつ(大峠在来)

殻付きのまま十割で粗挽きしているそうで
ペンネのように短く、歯ごたえのある食感が特徴。き

アツアツの蕎麦湯と絡んで体温が一気に上がります。

ふなつ(釜揚げ蕎麦)

好みでつゆを入れますが、つゆ無しで食べると
蕎麦の素朴でやさしい味を感じることができます。

余談ですが、釜揚げ蕎麦の発祥は出雲大社
旧暦10月に行われる神在祭かみありさいの屋台とされます。

【旧暦10月10日に行われる神在祭・神迎神事

出雲大社神在祭・神迎神事

神在祭のことをみさんと呼ぶことから
お忌み蕎麦とも言われ、
丁度、新そばの時期と重なるため、
庶民が新そば釜揚げで楽しんだことが
出雲蕎麦の文化発祥として、広まったとされます。

ちなみに、出雲蕎麦として有名な割子そば
松江発祥の食べ方です。

羽根屋の割子そば

割子はお重の弁当箱のことで、
蕎麦を割子に入れて、外で食べる文化が
松江城下町で広まったことがルーツとされます。

なので、出雲蕎麦の正式な食べ方は
釜揚げ」なのです。

そんな伝統ある「釜揚げ」を、昔ながらの製法で
単純かつ粗野な味わいを楽しめるのが
ふなつさんの特徴となっています。

また、付け合せの蕎麦がきの揚げもち(写真下)は
外サク、中トロで
お酒と楽しむ蕎麦通が好きそうな逸品。

ふなつ(蕎麦がきの揚げもち、蕎麦がきぜんざい)

蕎麦がきのぜんざい(写真上)は松江らしい
強烈な甘さを体験できます。

甘すぎて全部食べられなかった。。。。

ちなみに、佐太神社神在祭かみありさい神在餅じんざいもちが振る舞われ、
それをあずきと煮て食べたことが
ぜんざいの発祥とする説があり、
松江周辺ではお正月のお雑煮として食べられ、
甘さ耐性の強い人が多いようです。

ぜんざい発祥の地とされる佐太神社

佐太神社

ということで以上、伝統的な出雲釜揚げ蕎麦が食べられる
ふなつ」さんでした。

名物のたまご焼きもオススメです。

ふなつ(たまご焼き)

ダシが利いて美味しかったですヨ。

アクセス

場所はコチラ。

月曜定休日、営業時間は11時~15時ですが
蕎麦がなくなり次第閉店するので
早めに行かれるのをオススメします。

駐車場はお店前に3台。裏の駐車場に5台あります。

続きまして、岐阜県のお蕎麦屋さんをご紹介!


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