特攻隊の記憶「知覧特攻平和会館」(鹿児島県南九州市)

また、特攻隊員が飛び立つ直前に過ごした「三角兵舎」が
特攻会館の外で復元されています。

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敵に見つからないように、林の中に建てられた半地下構造の兵舎の中で、
特攻前日に壮行会が行われ、酒を飲み、軍歌を歌い、遺書を書いたとされています。

その他、映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」で使われた
一式戦闘機「隼」のレプリカが平和会館周辺に展示されています。

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私が知覧を初めて訪れたのは小学校5年生の頃。
その時はあまり深く理解できませんでしたが、
10年程前に知覧から車で30分程離れた場所にある
もう一つの特攻基地跡「万世特攻平和祈念館」に行く機会があり、
そこで読んだ特攻隊員の遺書は今でも印象に残っています。

多くの隊員が家族に別れを告げる遺書を残していますが、
その中で十代や二十代の若者が「日本の未来の為に犠牲になる」と
達筆に書いたその思いは、未来に生きる私に突き刺さるものがありました。

当時の時代背景や過酷な状況から生まれた価値観は、
平和な世の中で生まれ育った私には到底理解できないものですが、
先人が過酷な時代で命を犠牲にし、日本の文化や国土を守ろうとした思いは
忘れてはならないと、遺書を通じて心底感じました。

今、「知覧特攻平和会館」は世界記憶遺産の登録を目指しています。

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戦争の記憶はどう考えても美化できるものではありません。
しかし、今なお世界の至るところで戦争が起きています。
また、先の戦争で被害者として訴え、その悲惨さを知っているにもかかわらず、
軍拡を進める国家もあります。

ですから、世界遺産として特攻隊の記憶を今の平和国家「日本」と共に
世界に広まることを望みたいと思います。

「知覧特攻平和会館」の場所はコチラです。

館内の展示品を解説するタブレットPCをレンタルすれば
より理解を深められると思うので、有料ですがオススメします。
また、当時のことを知る語り部の方が談話室でお話を聞かせていただけたりします。

また、「万世特攻平和祈念館」は「南さつま市」にあります。

こちらは血染めの日の丸など、知覧よりも生々しい遺品が展示されていますので、
行かれる方は心して下さい。


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