【日本神話をめぐる旅6】八俣遠呂智の退治

前回は「須佐之男命スサノオノミコト」が天上界を追い出され、
地上界「葦原中国あしはらのなかつくに」へ向かったお話で終わりました。

地上界に降り立った「須佐之男命スサノオノミコト」でしたが、地上界は荒野で食べ物がありませんでした。

そこに「大宣都比売神オホゲツヒメノカミ」が現れ、食べ物を与えてくれます。

ところが、「大宣都比売神オホゲツヒメノカミ」が食べ物を口や鼻から出す様を見て、
須佐之男命スサノオノミコト」は嫌悪感で殺してしまいます。

しかし、その死体から稲や栗、小豆、蚕、大豆など、五穀が生まれ、
荒野だった地上界が豊かになります。

大宣都比売神オホゲツヒメノカミ」とは「伊邪那岐命イザナキノミコト」と「伊耶那美命イザナミノミコト」が
国産み」で4つの顔を持つ「伊予之二名島(イヨノフタナノシマ):四国」生みますが、
その4つの顔にそれぞれ名前があり、その1つが「大宣都比売神オホゲツヒメノカミ」。
現在の徳島県(阿波国)のことです。

ちなみに、この話は『日本書紀』では別の描かれ方で、
天照大御神アマテラスオオミカミ」の弟「月読命ツキヨミノミコト」が「保食神ウケモチノカミ」を殺して多くの食べ物が生まれます。

保食神ウケモチノカミ」と同一視される「豊受大御神トヨウケノオオミカミ」は
伊勢神宮「豊受大神宮(外宮)」でお祀りされ、
天照大御神アマテラスオオミカミ」の食事を作っているとされています。

写真は「外宮」の正殿。

伊勢神宮(外宮)

『古事記』ではまったく活躍しない「月読命ツキヨミノミコト」ですが、
『日本書紀』では「保食神ウケモチノカミ」を殺したことで「天照大御神アマテラスオオミカミ」と「月読命ツキヨミノミコト」は
仲が悪くなり、昼と夜が生まれるエピソードとして描かれています。

月読命ツキヨミノミコト」は京都「松尾大社」の摂社「月讀神社」にお祀りされています。

月讀神社

月讀神社

女性に人気の「鈴虫寺」から歩いて行ける場所にあります。

もうひとつご紹介。伊勢神宮の内宮近くにある「皇大神宮別宮月讀宮」。

皇大神宮別宮月讀宮(伊勢)

月読命ツキヨミノミコト」だけでなく、「月読命の荒御魂あらみたま」、
父「伊邪那岐命イザナキノミコト」、母「伊耶那美命イザナミノミコト」もお祀りされています。

皇大神宮別宮月讀宮(伊勢)の本殿

荒御魂あらみたま」については第9回でお話しようと思います。

参拝のオススメは駐車場のない西側の参道からお参りすること。
森に覆われた参道は趣きがあって、とても清々しい気分になれます。

皇大神宮別宮月讀宮(伊勢)の参道

さて、地上界で旅を続ける「須佐之男命スサノオノミコト」は出雲国で老夫婦と出会います。



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